監督失格を見たい

監督失格というドキュメンタリー映画を見たい。
9月公開らしいが
今年の山形ドキュメンタリー映画祭に出展するらしい。



詳しくは公式サイトを。
http://k-shikkaku.com/



プロデューサーがエヴァンゲリオンの監督で
監督は平野勝之という人。









確か高校生の頃だったか、大学生の頃だったか覚えていないのだが
トゥナイトだったかで特集されていた映画があった。
それが『自転車不倫野宿ツアー 由美香』という作品。
不倫中の彼女であるAV女優の林由美香
北海道を2人で自転車で旅行するというのがざっくりとした内容。
監督が平野勝之さんだったみたい。
実際にこの作品を見ていないので具体的な内容は分からないのだが
なんだか何ともいえない気持ちになって泣きそうになった記憶がある。
切り口がもっとばかばかしいAVのようなものなら気楽なのだが
なんだかとても真摯な想いを感じて
テントの中でしていたシーンで少し泣いた。
北海道の空の青がなんだか印象的だった。







んで、時間が流れて。
この間の話。
深夜に帰宅中、晩飯に野方ホープで飯を食ってた。
もう10年来通い続けているというかご近所さんなので
外出がめんどくさい休日とかちょくちょく行く。
ここのラーメンには俺なりのこだわりの食い方があり
・・・まあその話はまた今度なのだが、
深夜の野方ホープで荷物置き場のラックの中に
大量に「監督失格」のフライヤーが置いてあった。
普段はフライヤーを置いたりしない店だから
なんで?って思った。
物凄く強烈なフライヤーだったから手にとって読んでみた。



監督の視点によるドキュメンタリー映画で、
死んだ彼女の事を題材にしているらしい。


ということがわかって、ああ面白そうだなあと思いつつ
ラックにフライヤーを戻したのが数ヶ月前。
環七沿いでこってりラーメンだから
客層がとっぽい。
そんな雰囲気と
フライヤーに掲載されている10年以上前の女性のテイストが混じり合って
やたらと印象的だった。



今日唐突にそのことを思い出し
いろいろ調べたんだけど
その死んだ彼女というのが前出の林由美香らしい。
俺の中であの自転車旅行の女だと結びつくのに暫く時間が掛かった。




それから予告編を見ていたんだが
彼女の母親がコメントしていて
あれどっかで見た人だと思って林由美香wikiを読んでみてびっくりした。
彼女の母親は野方ホープのおかみさんみたい。
毎朝店の掃除をしているおばちゃん。
時々オリジナルメニューを出してくるおばちゃん。
野方ホープはおばちゃんがずっと守り続けてきた店だ。
今では結構有名な店だ。
林由美香は一度親バレしてAVを引退したらしい。
とかなんとかいろいろと。
調べて出てくる情報と
自分の記憶がどんどん結びついていって
何ともいえない気分になって
もう一回予告編見てみたら
少し泣いてしまったよ。






おばちゃんはどんな気持ちでフライヤーを店に置いたんだろう?
林由美香ってどんあ人だったんだろう?









なんだか、トラウマにもなりそうだけど
とても見てみたい。
劇場に行ってもいいなと思える映画は久しぶりだ。
それは単に様々なことに興味がもてなくなっている自分に理由があるだけだが。








「『監督失格』は『喪失』と向き合う人を描いたドキュメンタリー映画です。」
と公式HPに書いてあった。
ぐっときた。
やはり俺はドキュメンタリーという形態が好きなんだろうと思う。








以上、見たいと思った個人的理由をつらつらと書いてみた。
終電やばい。あがります。