KOCORONO

寝坊。
昨夜は駅前の立ち飲みで
となりになったおばさんの真似をして
日本酒でさつま揚げ。
明らかに酒のせいでござい。
でもギリギリブッチャーズの映画の上映時間に間に合うかも!
と慌てて渋谷へ。
窓口に駆け込む。
間に合った!
が、満員ではいれないみたい。
次の回の整理券をもらって
渋谷うろうろ。








うん。浮いてる。
へんな黒人声かけてきたもん。







飯はなに食おうかなあと
ちょうどいい店を探す。
腹減った・・・・・


昔ルイくんに連れてきてもらった
ダーツバーがランチをやってる。
ブィッフェ?ヴィッフェ?
やたー沢山食べようとエレベーター。




・・・・やばい。
この店こんなこじゃれた店だっけ?
まあいいや。
白身魚のフライにタルタルをぶっかけたやつや
カルボナーラにがっつく。
うまい。
なかなかいい。
カレーはチキンとグリーンはあったので
ミックスしてくった。
うまい。
が、周りは女子しかいない。
そーか受付でデザートバイキングがどうこう言ってたもんなあ。



しーらね!とお茶がぶ飲み。
ドリンクのグラスがシャンパングラス。
もっと飲み口広いグラスのほうが
ランチ向きだと思うけどなあ。




満腹でふらふら。
さとねえに電話。
きなりはうーうーしゃべれるようになってた。
やばい。可愛いなんてもんじゃない。
春には入場料とってきなりと花見会をやろう。


しかしこの親娘、
聞くエピソードすべてたくましい。
健康なのはいいことだが
いちいち生命力を感じる仕様となっている。
きっとおてんばになるんだろうなあ。
たのしみだなあ。







またイヤーフォンが断線したので
手頃なのを探す。
秋山澪が使用していたメーカーのものを見つける。
デザインが変わってたし
初めてのメーカーだったのでお試しで購入。
まずまず。





んで映画館へ。
ここでさっきもらった引換券がポケットに入っていない事に気がつく。
向井修徳似の係員に相談。
探してください!といわれ
ポケットやビックカメラの袋を探したらでてきた。
よかったですうーと向井さん似の係員。
すいませんでした。







なんだか見覚えのある女。
ああああああああ華麗にスルー。
嫌な記憶が蘇る。
音楽好きなのはわかるけど
この界隈うろついてんじゃねーよ
と心の中で陰口。
会いたい人に偶然会う事なんてめったにないのに
頼むから俺の知らないところに行っててくれって奴に限ってたまたま遭遇する。
てか恨みはないがしんどいのはごめんだ。







とか考えてたら一気にテンションダウン。
あーああいつも絶対気が付いてんのに
男いるからって無視してるよこいつ何様だコラ
と被害妄想モードに入った頃に






ブッチャーズ登場!!!!!!!






ぐいおこっっぉおおおおkー

と心の中で絶叫。
ヒーロー見参!
ヒーロー見参!
ヒーロー見参!




日舞台挨拶。
みんな老けたなあ。
そりゃそうだよなkocoronoが96年。
小松さんは白髪交じりになってるし
いもりやさんも老けた。
吉村さんは坊主だ。



初田淵さん。僕っ子!
すげー僕っ子!
初めて見た!
生はちいさいなー。
胸もちーせー!
かわいーーーーー




てな感じでテンション急上昇。



ブッチャーズは上京したての頃に
ファウル企画の砂上の楼閣に行った時にみた。
すごかったよ生ブッチャーズ。
その後のファウルもよすぎて
夢見てるような夜だった。
12月に12月聴けて幸せだった。



ブッチャーズが特別な人は沢山いて
同世代のバンドマンとしゃべると
結構ブッチャーズの話になる。
時代を変えた音楽なんだ。
音楽を語る上で
kocorono以前か以降かってくらい。
ぶっちゃけブッチャーズは歌が上手くはないから
毛嫌いする人もいる。
(例えばさっきの女とかね。昔どや顔ででもブッチャーズ歌下手だしねーとか抜かしといて何のつもりだ?何しにきた?また通ぶりたかったか?)
ただブッチャーズは心情風景の描写に長けまくってた。
もうやばいくらい。
説明できないから聴いてくれ。
CD買って。





んで映画。
レビューにも書いてあったけど
吉村さんの怒声から幕が開ける。



とにかく画と音が美しいドキュメンタリー映画
美しい言葉なんて俺が5年以上ブログやってきて
何回使った?


出だしの北海道の冬の海の画や
吉村さんが海でアコギを弾くシーンの空の色が
ものすごく強く心に残っている。




訴求層を一般に設定して再構築すれば
十二分に一般に響く内容。
なにより俺はそうしたほうがいいと強く思った。理由は後述。




バンド音楽を社会の中で
続けて飯を食って行く事に対する
苦悩や喜びなどがつまった映画だった。
ブッチャーズが悩む。
俺にとってはどこか非現実的で。




本当は当たり前の事なんだろうけど、
一気にブッチャーズが生々しくなって
びびったよほんとに。
小松さんは吉村さんに対して敬語だし
結構衝突するし
いもりやさんは普通に人でそれがものすげーいいし
田淵さんは末っ子な感じだし・・・



なによりショッキングで
なおかつこの映画を色んな人に見せたほうがいいと思ったシーンが
お金の話の部分だ。



契約書を書くシーンや
レーベルの社長に
「もう俺の借金でまわしてくのはきつい」
って言われたシーンがあった。
(ちなみにどちらもいせやで撮影してた)
あのブッチャーズでもそんなことになる時代なんだって実感して
物凄く額然とした。
あの!ブッチャーズだよ!!!!
コーパスと一緒に渡米して
ヨーヨーアゴーゴーに参加したり
フガジやレイジやフレーミングリップスのオープニングアクトをそれぞれのバンドの指名で務めたり
kocoronoっていう超絶名作を作ったり
誰も真似できないギターを弾いて
誰も真似できないバンドアンサンブルを生み出したり
△っていう超絶名シングルを作ったり
ジャックニコルソンっていう超絶名プロモを作ったり
ブッチャーズはもうバンド音楽の代表選手だと思うんだよ。
そんなブッチャーズがダメなら
他のインディーズバンドなんて食えないじゃん!!





公開前からそんな内容になっている気がして
そんな現実をみる事が怖かったんだけど
やっぱりかあ・・・・







音楽好きは本当に沢山いて
需要はあるのに
なぜか商売にならない時代なんだな。
音楽側が変わった訳じゃない。
聴く側が変わったんだと思う。
情報化社会なんて言葉がもう懐かしく感じるが
溢れる情報の中から我々は選び取らなければいけない。
そのチョイスが怖くて昔よりも
CDを買う頻度が下がっている気がする。
もちろん年齢的なものもあるんだろうけど。
ネットで検索すれば取り敢えずあたらしい情報にありつけるし
それで満足してしまったりもする。




配信する側にも問題があるんだろうけど。
でもコピーされないように閉じたら、
安易に情報を得れる方へ客が逃げてしまうという事もある。




得た情報の中で良かったと思ったものに
きちんとした方法でお金を落とす自覚を持つ
消費の自覚を持つ事でしか
対応していけないんだろうか?
とも思うけど。



ただこのままじゃこの業界お先真っ暗だよ。







映画の話に戻る。




ヨーヨーアゴーゴーの映像や
北海道時代の映像化など、
すげー映像が沢山あってかなり満足!
特にヨーヨーアゴーゴーのなんだかかなしいはサブイボたった!




いもりやさんが飲んでて
「おれはアーティストやミュージシャンになりたいんじゃないんだ。俺はバンドマンになりたい」
って言ったりかなりいい感じだった。
Twitterで誰かも言ってたけど
ある意味いもりやさんの映画だった。




小松さんはストレスたまってそうだったなあ。
「でもやらないで年取ってからあの時辞めなかったらって悔いが残るのはいやじゃん。」
って言ってたのが印象的だった。


あとこの二人の技術論というか
やっている事に関しては
かなり俺わかってなかったなと思った。
この二人は本当に凄い。



田淵さんは「このバンド本気で売れようとしているって気がついてひいた」
ってのが俺のハイライト。
結構天真爛漫な人?
子供に折り紙片付けなさいって言っているシーンは燃えた。
かわいい。
すげーかわいい。



吉村さんはもう存在自体がよすぎて
風邪ひいてしんどいのにいいちこ飲んで
ライブで死にかけて車でのびてた。
んでいもりやさんとイースタンの吉野さんが
なんかすげーいい事を酔っ払って話してたのに
うしろからふらふらと飲みなおしに近づいてくる吉村さんのせいで
全部忘れた・・・・・
それでものむんですかー!!!!





ライブが終わった吉野さん吉村さんが出迎えて
吉野さんがニヤニヤしながら吉村さんのTシャツを指差した。
「なんだ欲しいのか?あとでやるよ。」
って吉村さんが言ってたシーンが裏ハイライト。
二人とも二人でいるところ見られるの恥ずかしいんだろうな。
仲いいんだろうな。
兄弟みたいだ。




あと吉村さんがディセンデンツのトート持ってたシーンが
ミーハーな俺のハイライト。
きゅんきゅんしたよ。







映画が終わってフロントでパンフレットと
ブッチャーズの最新作アルバムを買う。
すごく良かった。
が、終わったあと吉村さんだけ残ってて
レジのとき横にいたからすげー緊張した。
その後ろには指にGBHのスミが入ってる
いかついカメラマンがいたからなお緊張。

吉村さんはこのあと学童保育に預けてる息子を迎えに行くそう。
息子走り回ってたよ映画で。
きなりの事思い出してほわーんとした。





楽しかったなあ。
んで仕事。





それから中野に帰ってきて
白木屋で飲みながらこれを書いている。
自分の性癖みたいな
あんまり話さない事をつらつら書いたから
明日恥ずかしくなる気がするけど
日記だしね。
忘れないように。
いろいろ忘れないように。






白木屋の焼きそば結構うまいね。
でも久々に歌舞伎町養老の滝の焼きそば食いたい。
なぜかうまい。チェーンなのに。

あの店だけうまい。
それって重要。
なにげに重要。




追伸

劇中でビヨンズの谷口さんがブッチャーズ語ってて
すげー面白かった。
田淵さんが入って事に対する一番近い答えなような気がする。


久々の谷口さん!!!!
満足!!!!!


ちなみにパンフレットで谷口さんが
ブッチャーズの全リリースレビューやってて
ファウルとブッチャーズとスプリットの項目で
ファウルのメンバーの名前を呼びかけて
またいつか4月スタジオで合わせたいなって書いてた。



そんな話鎌田としたばっかりだったから
(比べるのもおこがましいけど)
すげー理解できるし
じわーーーーーーって。
ファウルじわーーーーーーーーって。
泣きそうになった。
ファウル見たいな。
またいつか見たいな。
本当にいつかきっと見たいよ。
下北、もしくは仙台バードランドで。