SABUで検索したらサブゥーが出てきたよ

梅木さんと飲んでたんだ。
近場の立ち飲みがオープンセールで一杯¥200だったから。
ふわっふわになって二人で\3,000。素晴らしい。
まあ病み上がりだったからってのもあるけどね。




んで二軒目行こうぜ!ってんで
ふわふわ二人で歩いていたら
ロックカフェ発見。
なんだか面白そうってんで入ってみる。




入るとガレージのような内装。
なぜかハロウィンの飾り付け、
壁一面に古今東西のライブフライヤー。
反対側の壁には古いロック雑誌が一面に飾られてた。
ここはHR/HM系の店らしい。
雑誌の表紙になっている人ぐらいはかろうじて分かるが
中には分からない人もいる。



店内には女性のマスターと
常連さんぽい人が珈琲でロック談義中。
何だかこの人達くわしんだろうなあ。
そして俺とは一回りぐらい年齢が違うんだろうなあ。


と思いながらビール。
二軒目だったから梅木さんトイレへ。
その隙にマスターと常連さんが話しかけてくる。

マスター「ドンナ、オンガクガ、スキナンデスカ?」

俺のロック脳フル回転。
酔っていたせいかこういったジャンルの人と
話を合わせられるキーワードをさがす。
が。出てきたキーワードが。

俺「・・・パ・・・パンテ・・・ラ?」


まずい。
俺の周りにはパンテラ好きが沢山いたが
俺自身は2〜3回しか聴いたことがない!


マスター「ワタシモ!パンテラ!スキナンデスヨ!」


ああああ。
まずい!パンテラについてなんて語れない!
とあわてているところに追い打ち。


マスター「パンテラノ ドノ アルバムガ スキデスカ?」


ううううう・・・・・
がんばれ!頑張れ俺!!!!


俺「エエト・・・・エエットオ・・・・カマ・・・クビ?」


確か鎌首でよかったはずだ!
そうだ!ちがうっけ?


マスター「・・・・・・アノアルバムハ スバラシイ デスヨネエ!!」


よかった!
クリア!
しかしここから会話を脹らませることができず・・・
そうこうしているうちに梅木さんが帰ってくる。
会話に混ざり
軽くジェフベックの話で場を盛り上げる。
常連さんはジェフベック好きらしく
なんだか熱く語り始めた。
ジェフベックから始まりヤードバーズツェッペリンと話を繋いでいく。
改めて梅木さんの引き出しの多さに感服。




いやこういったジャンルが嫌いな訳じゃなくて
なんだか聴くきっかけがなかっただけだよ!
昔レッドツェッペリンのコピーやったし!


と、誰も聞いていない言い訳を心の中で繰り返しながら
ジョンライドンのP.I.L.が表紙の古い雑誌を読むのでした。




「俺は次にジャパンに住むぜ!!!」(ジョンライドン)


・・・嘘つき。








などと脚色を加えながら書いたけど
資料的価値がある雑誌がたくさんあったり
マスターも面白い人だったし
なかなか楽しかったんですよ!




帰り際レジの周りに飾られているCDを見たら
なんだか微かな記憶をくすぐられる。
誰だ・・・・・
俺の記憶の・・・扉を・・・・
ノックするのは・・・
誰なんだ・・・・・・





ああ。愚弟スタナーが高校生の時聴いてたやつか。
ペイジを目指して
ひたすら髪を伸ばし続けていたおかしな高校生でしたね。あなた。