パトカーに乗った

ふらっふらにならながら
夜中まで働くわけですよ。
やっぱり。
月曜から。
んでね。帰ってたんですよ。
タクシーで駅まで。
そっから自転車。



そしたら警官に止められる。
防犯登録の確認だなんだで長々止められる。
その間警官をちくちく苛める。
そしたらなんか違う人間の名前が出てきたとかで
速攻パトカーで署に連行。
パトカーの中で爆笑。
なんかもう笑っちゃって。
田代逮捕で有名な野方署。

根掘り葉掘り聞いてやったけど
なんにも教えてくんなかった。




実験、一
今の俺は容疑者扱いされるのか?


取調室に入る前にトイレに行きたいと言ってみた。
行かせてはくれたが徹底的にマークされる。
「やっぱ逮捕術とかやってるんすか?」
「まあね。警官だからね。」
…冗談でも変な抵抗したら負けそうだな。
→この時点でおれ容疑者。







実験、二
カツ丼は本当に喰えるのか?


取調室に入り
開口一番「…カツ丼」と呟いてみるが無視される。
いろいろ根掘り葉掘り聞かれるが
余りの馬鹿馬鹿しさに笑いがこみあげてくる。
大の大人が夜明け頃になんの茶番だよ…




ポイントごとにカツ丼喰いたいって言ってみたけど完全無視。
そのうち頭の悪そうな警官のミスが発覚し
謝罪と共に開放されたんだけど
駄目押しでカツ丼喰いたいって言っても
やっぱり苦笑いで交わされた。
→カツ丼喰うには根気が必要









いろいろありがとう野方警察署。
このクソ忙しい殺伐とした年の瀬に
ハートフルな触れ合いをくれて。
君らのバカの一つ覚えみたいなやり方に
俺は癒されっ放しだよ。






帰宅時間午前五時。
…ほんとあのホクロのバカ警官。





ちなみに身元引取人の項目には
「弟 哲郎」と書いといたから。