からっぽ

絡んできた人殺し右翼にスキを突かれて不覚。
脳味噌ぶちまけられて、
自分内宇宙で迷子。
器はコーヒー入りのアルコールで消毒。
友人が手を引いてくれて
なんとか帰還。
自覚はないが
時間軸を飛び越えて
おれはリセットされたらしい。
記憶はもちろんない。



そんで、監獄みたいな古巣の一室で、
アルコールの余韻と闘いながら
久々に全力で歌った。
昨日が今日になって、
封印していた歌が甦っていく事を実感。


虫の声とむあっとせり上がってくる緑の呼吸。
背中を伝う汗。
アルコールと熱のせいでじんじんする。
自分の体じゃないみたいだった。



何回だって生き返れる。
生きてさえいれば。
んで、また俺は歌を歌おうと思ってる。




虚脱感と共に
帰宅中。
あう。