メンテナンス

kad-t2007-01-14

はい。
あけましたね。
いつの話だよ。



烈火のごとく忙しいんです。
今まだ会社にいるんです。


あけていろんな事があった気がするけど
なかなか快調です。
上カルビも食わせてもらったし。
最近飯奢られまくってて、エンゲル係数急上昇です。
実家の飯もうまかったし。





うちのばあちゃん、ちょいぼけが始まったんだけど。
そのばあちゃんの漬ける青菜漬けが最高にうまいんですよ。
ちっちゃい頃から、それがあればおかずがいらないぐらい好きで。
好きな食べ物は?って聞かれると
一瞬ラーメンやらカレーライスが目の前を通り過ぎるんだけど
どうしても一つに絞れ!って言われたら
多分青菜漬けって言います。
ある意味完全食。
オンリーワンな食い物です。


余談だけど郷土料理で味噌を塗ったおにぎりに青菜漬けを巻き付けて炙る
焼きおにぎりみたいなのがあるんだけど。
青菜漬けって炙るとまた違う風味が出てうまいんだよ。


んで、ばあちゃんがぼけたもんだから
母親が慌てて青菜漬けのレシピを聞き出そうとしたんだって。
でもばあちゃん思い出せなくて。
去年その話を聞いておれは悲しくなっちゃって。
もうあの青菜漬けは食えないんだな。
と悲しくなってました。


東京の飯屋や飲み屋で青菜漬けを注文して食べたりもしましたが、
うちのばあちゃんのとは比べものにならないぐらい風味がない。




ずっとまえに青菜漬けには何を使うのか?
と聞いたことがあるんだけど
「味の素!」と元気に答えるばあちゃんが懐かしい。
うまみ調味料か…と唖然としたものだが。





そんなこんなでこの度の帰省。
食卓には失われた先人の知恵の結晶・青菜漬けが…。


どうしたのか母親に聞く。
どうやらばあちゃんは、レシピを思い出すことができなかったのだが、
長年の習慣で
無意識のうちに青菜漬けを漬けていたらしいのだ。
それをばあちゃんに意識させず横で観察し研究。
その努力の末、母親はばあちゃんの青菜漬けをマスターしてしまった。
たくあんとかもついでに覚えたみたい。
たくあんにかんしてはもう母親の方が上だね。



しかし、ぼけても習慣であんなうまい漬け物を漬けられるばあちゃんはすごいと思う。
ほんとうちのばあちゃんいい感じだな。





そんなこんなで楽しい帰省。
スキーも滑ったし。
雪が静寂だったことも思い出した。




地元の月山という山は、ツクヨミ信仰だということを最近知る。
吹雪の夜、月山の周りはもの凄い雰囲気になる。
夜の底が浅くて、深い。
黒ではない深い青のような壁の上を
白いノイズが…とか
おれの拙い文章じゃ伝わらないぐらい、
「自然」というものを感じさせる。
神は存在するのかもしれない。
と思わせられるような、力。
その場合神は俺らのことダニ程度にしか思っていないんだろうけどね。



あと偶然スーパーで会った幼なじみが俺を見て
「やせろ!」
と低くつぶやいて子供の手を引いて帰っていった。
女は母になるんだな。と傷ついた心をあやしながら思いました。
数年ぶりなのに交わした言葉はそれだけ。
んがっぐっぐ。




とにかく、適度に運動したり、
うまいもん喰ったり、
たくさん寝たり、
いろんな人に会ったり、
1年分のメンテナンスという意味でも
正月に帰省すると言うことは大切なのかもね。


温泉にいけなかったのが心残りではあるが。
肩こりひどいんだよ今。







Argument

Argument

やっぱりかっこいいなー。
帰省のBGMはずっとこれでした。