シュガーハイ!

昔エンパイアレコードっていう映画があった。
以下アマゾンから。
>深夜12時まで営業している老舗レコード店エンパイア・レコード」に勤める、個性的な店員たちの日常をを描いた青春群像コメディ。
昨日の売上9000ドルが閉店係のルーカスとともに消えてしまったことでパニックに陥っている店長。画家志望のAJは、同僚のコリーに告白しようと決意しているのだが、当の彼女は往年のスター歌手・レックスがキャンペーンで来店することで胸躍らせ、ついには彼にヴァージンを捧げると、親友のジーナに宣言する始末。そんな中、店が大型チェーン店に買収されるとの噂がたち…。
コリー役で『アルマゲドン』のリヴ・タイラーが初々しい姿をみせている。監督は、知る人ぞ知る音楽青春映画の隠れた佳作『タイムズ・スクエア』を撮ったアラン・モイル。(的田也寸志




映画が大好きだった頃、十代の頃に見た映画だけど
まったく面白くない!
若き日のリヴ・タイラーがめちゃくちゃかわいかったぐらいで
音楽が好きな人が撮った映画なんだなあって感じの
悪い意味でテレビドラマみたいな内容。


でもラストでパティーみたいになってバンド演奏するシーンがあって
それにすごくやられて。
登場人物の歌手志望の女の子が産まれて初めてバンドで歌うシーン。
確かな一歩を刻んだ瞬間のシーン。
マイナーというよりも無名なアメリカのバンドのシュガーハイって曲を歌った。



なんだか無条件に泣けて
おれにとって忘れられない映画になった。



この映画に出会ったから数年後。
上京した俺は大きな転機を迎えて
これまでの刹那的な生き方を改め、何とかちゃんと生きようと必死だった。
そんな時、初めの一歩として選んだバイトがあった。
そこが俺にとってのエンパイアレコードだったんだ。
ある種無駄に個性的な仲間たちと
新宿の相当たちの悪いお客様たちを相手に奮闘していた。
何とかの卵見たいな人が多種多様にいて
なんだか学校みたいですごく楽しい職場だった。
エンパイアレコードとの符合にうすうす気がついていた俺は
「いつかここの面子でライブができたらなあ」
と思っていた。


それからまた数年がたったけど
何の因果かこのタイミングでそんなライブをすることになった。
出演バンドのほとんどがあの頃の関係者で
それじゃなくても一癖もふた癖もある俺の関係者。
内輪もいいとこだけど
きっと俺は楽しいと思う。


昔はひりひりしながらイベントを仕切ってたし
こういったイベントをするときも何かしら言い訳を作っていた気がするけど
今の俺には身の丈にあっていて
実にいい感じでここまで運営できている。
無駄に手をかけたいところには手をかけて
こだわらないとこには上手にこだわらない。
こういったイベントは手のひらに収まるサイズだからいい。
背伸びの季節は終わったんだ。
もう、今の俺なりのイベントでいい。


それは言いだしっぺの責任を放棄することじゃなくて
こだわりたいところにはこだわりは盛り込む。
抜けるところはちゃんと抜くって意味だ。
時間が無制限にあった時代とはわけが違う。








それでも期待してしまう。
おれはシュガーハイが聴きたいんだ。









しっかし出演者も見に来てる人も一律ワンドリンク付1000円ってのもいい。
通常のイベントよりも出演者のエゴっぽくなりづらいと思う。
来る人はみんな酒飲んで騒げるだけ騒げばいい。
いいんだよ。そういうイベントなんだ。
俺も自分のバンドが終わったら飲みながら楽しむ。




お客さんも含めた関係者の皆々様!
もう少しですが
最後までよろしく!