豚インフルだか知らんけど、俺には目の前のオレオレ詐欺の方が深刻だ

昨晩。
母親からTEL。
弟スタナーから実家に連絡があって
困ったことになってるとのこと。
●ひどい風邪で咳が止まらない
●咳で声がやられてる
●下痢がひどくてトイレにばかり行っている。
●トイレで携帯を落として公衆電話から連絡している
●明日医者に行って診てもらう
ということだった。
母親は心配だから今すぐ様子を見に行けと俺に指示。
スタナーは2〜3日なら寝ずにグルグルの目玉になりながら
働き続けれる男だが
さすがに限界が来たのか?と心配になる。
が、仕事が終わらず一応命綱になるラインまでは終わらしてから
埼玉某所のスタナーんちへ直行。




車中。
「もしあいつぶっ倒れてて気絶してたら俺チャイム鳴らしても出て来れないんじゃ...」
と不安になる。
DSでいただきストリートやりながら。
「声がつぶれるほど咳が出るってどんな風邪だよ...」
と不安になる。
DSでいただきストリートやりながら。
「あれ?今なんか流行ってんじゃん。豚インフルエンザだっけか?あれ?」
と不安になる。
DSでいただきストリートやりながら。
「俺看病しに行ったら俺もそれかかっちまうじゃん。どうしよう。」
と不安になる。
DSでいただきストリートやりながら。
「そしたら会社休めるし、スタナーと遊びながら隔離されるなら結構バカンスっぽい。」
とか突然楽観的になる。
もちろんDSでいただきストリートやりながら。





という感じで
DSでいただきストリートやってたら埼玉某所へ到着。




タクシーでスタナーんちに直行。
しかし奴の部屋は電気がついてない。
まあ寝てんだろう。
とりあえずチャイムを鳴らすが出てこない。
数回繰り返すがやっぱり出てこない。




ん。どうしようか。
わざわざここまできたが。
何もしないで帰るってのも...。
とか思って駄目もとでスタナーに電話。



スタ「もしもーし。」
俺「あれ?電話つながってんじゃん。」
スタ「なんだ〜?俺はもう2日家に帰ってなくて限界なんだ。」
俺「は?お前体調どうなんだよ?仕事なんてしててもいいのか?」
スタ「は?誰が体調悪いっつてたんだよ。」
俺「はあ?お母さん。」
スタ「俺3月から奴に電話してないんだけど。」
俺「はあ?どういうこと?」
スタ「いや、お母さんから着信はあったんだけど出れなかった。」
俺「なんか嫌な予感するから一回お母さんに電話してみるわ。」




嫌な予感。
●咳で声がやられてる
●トイレで携帯を落として公衆電話から連絡している
なんかよく考えると出来過ぎなシチュエーションだぞ。
と母に電話。現状を説明する。




俺「なあさっきの電話なんだけどさあ、
そのスタナーは俺俺!とか言ってなかったか?」
母「オレオレ?」
俺「そう俺俺。」
母「オレオレ?」
俺「そう俺俺。」
母「オレオレ?」
俺「そう俺俺。」
母「............なああああああああやっぱり!」
俺「だああああああああああ!どういうこっちゃー!!!」
母「あんまり声が違うから!やっぱり!」
俺「やっぱりって!俺初耳だぞ!」
母「あんまり怪しいから生年月日聞いたんだけど答えらんなかったもん!!!」
俺「んでなにか?金振り込んだのか?」
母「うんや、何も言ってなかったよ。『病院行って良くなったらまた電話する』って。」
俺「なんだよその一見孝行息子っぽいスタナーは!!スタナーはもっと凶悪だぞ。
病院いけっつったらうるせーぐらいの事は言うぞ!!」





それにしてもお母さん。
ナンデソレヲサキニイッテクレナインダ?






一応不信に思った母がスタナーに電話したんだけど
スタナーが忙しくてほっといたもんだから事態が悪化。
俺は埼玉まで行くことになったわけだ。
まあでも最悪の事態にならなかっただけよかった。



しかし途中で切ったりせずに最後まで会話し続けた
母とその詐欺師の間には
かなり天然ものな空気が流れていたんじゃないか?
ある意味すごいぞトモコ・ザ・少女!



帰りの電車で俺は必死で
オレオレ詐欺用緊急対応マニュアル」をメールで作成。
うん。終電だったよお母さん。
しかも人身事故で電車止まったよお母さん。










もう確実に俺はこのことに対して
偉そうに言える立場ではないんだがね。
田舎の年寄りから搾取しようってバカは
ほんとに死んでいいと思う。
お前が毎日喰って育った米は
田舎の年寄りが作ったもんなんだぞ。
黒にもなれない半端もんがよ。