酒と泪と郷ひろみ

おれも負けじと夢日記












闇。


終わり。












兄弟達が夢日記かいてんのに俺だけ夢みてないんだもん。
なんだよこの疎外感!




でも昨日はなんだか夢見てるみたいな夜だった。




受け持った仕事で、印刷の色がうまくでてなかった。
急ぎの仕事で、もう一度コンセを確認する余裕が無かったので
印刷屋に直接出向き色を確認。
よそ様の会社を見学できて勉強になった。
先方の営業の方の運転する車で
世話話をぼそぼそしながら日本橋
コンセ刷ってる間ドトールでコーヒー。
なぜか酒について語り合う。




そして「おっさん」さんが来京すると電話。
うれしくなり会う約束。
その前に旧イザベラ(くま)にTEL。
元気そう。
いまだ日本橋
葛飾北斎のイベントをやっている。




新宿に移動。
タワーでCDを視聴しようかと。
南口前で、ジャズバンドが演奏している。
うまい上にかっこいい。
おそらくアドリブだが凶暴。
全員が自己主張の固まりのような演奏。
ジャズのベースはペンタみたいなのがわかんないと弾けないな。
なによりびびったのが
コード進行も決めずにアドリブで演奏していた事だ。
うまい人からすると当たり前なのかもしんないけど。
勉強、勉強。





渋谷に移動。
おっさんと落ち合う。
おっさん巨大化。
相変わらず流し目がアラブな感じで
しびれた。
やっぱりくりーむ有田に激似。
ねえが仕切ってる店に向かう。




道玄坂の「小川屋」でメシ。
うまいとんこつらーめん。
満足。





迷いまくって、ねえの店。あれはスナックか?
昭和で、地方な感じのたたずまい。
そんな店内で三人で飲む。
悪酔いすると直感してセーブ。
おっさんはよっぱらって郷ひろみを歌う。
しびれる。
てきぱきと客たちをさばき、
若い娘たちに指事を出すねえ。
しびれるう。





昔話や最近の話。
やっぱりごちゃまぜになって、
少しだけ酔って
軽くこんがらがってくる。
しかしあの頃からは想像もできない今日が、確かにここにある。
うれしさか、くやしさか、良く分からないけど
涙が少しだけ滲む感じ。
俺の中で夢ってこんな感じ。
○や×じゃないところだけ、
現実と夢は似ている。





楽しかったけど短かったな。
おっさんがスペイン人に絡みはじめたあたりで帰宅。
駅までの道すがら、おっさんは何回か吐きそうになってた。






昨日の飲食代はすべておっさんにおごってもらった。
だめ押しでまたしびれる。







今度はゆっくり会いたいっすね!おっさん!
ライブやるタイミングで来て下さいよ!







平日なのに非日常なアフターファイブで
本当に夢見心地な夜でしたとさ。













昔、上京したてのころ、
「感受性が閉ざしはじめてる」
みたいな話をぼろいのみ屋でしてたとき、
「今君はお酒を飲んでとりもどしているじゃないか」
と横やりをはさんできたおじいさん。
絵描きでバイタリティに溢れていた。
ぎらついた目を直視できなかった。
おれはこんなふうに死ぬまでぎらついていれる
自信がなかったからだ。
ものを作る人間にとって
圧倒的にあのおじいさんは「○」なんだと思う。
物凄い絵を描く。
本物だ!と興奮した。
おじいさんにとって
酒は正しい意味合いで機能していた気がする。




おれも酒とはずっとつきあっていくだろうけど。
あんな酒のみになれるだろうか?






おれはちゃんと酒とつきあっていけるだろうか?





おれはちゃんと歳をかさねていけるだろうか?









と眠る前の闇の中で思っていた事は覚えています。











確かに酒を飲むと必要不必要にかかわらず
多くの記憶や言葉が溢れてくるな。
やっかいだけど、安心する。













インストバンド
かっこよかった。


しばらくぶりのCD屋で発見。
このレーベルはなんなんだ?
みんなかっこよかったぞ。


音楽はやっぱり日進月歩で
もう次のステップに移り変わっているようだ。


と感じた。